英検結果(2023年3月)
アクティブイングリッシュとは?
「アクティブイングリッシュ」とは、文部科学省「英語教育の在り方に関する有識者会議」委員である安河内哲也先生を英語科特別顧問として迎えて構築した、英語教育メソッドです。安河内メソッドを取り入れた大改革のキーワードは、「学ぶ英語から、使える英語へ」。
2020年の大学入試改革に先駆け「聞く・話す・読む・書く」の英語4技能のスキルアップはいうまでもなく、学校全体で実践的な「コミュニケーションツールとしての英語」を修得するアクティブ型の授業に取り組んでいます。
この「アクティブイングリッシュ」を実践することで、生徒が主体となって、楽しく”英語を使う”環境づくりを行っています。4技能をバランスよく育てながら、生徒たちが英語で発信する力をアップさせていきます。
アクティブイングリッシュ
学年名 | 中1・2 | 中3・高1 | 高2・3 | |
---|---|---|---|---|
ねらい | 4技能の土台を作る | 4技能を磨く | 4技能を活用する | |
目標レベル | GA・SAコース | 英検3級以上 | 英検2級以上 | 英検準1級以上 |
Aコース | 英検準2級以上 | 英検2級以上 | ||
東洋大学グローバルコース | ||||
主な活動 | GA・SAコース | 「聞く」「読む」「話す」「書く」といった英語の4技能の土台を作ります。 | 中3次の3ヶ月留学で特にアウトプットを徹底的に行い、発信力を磨きます。 | 海外大学への進学にも対応できる4技能活用レベルに到達するために、よりアウトプットを中心とした授業を展開し、発信力を高めます。 |
Aコース | 海外研修での経験を土台に、アウトプットを重視した授業を展開し、発信力を磨きます。 | 4技能を活用し、「話す」「書く」で発信する力を高めます。 | ||
東洋大学グローバルコース | アウトプットを重視した授業を展開し、発信力を磨きます。 |
アクティブイングリッシュの5つのメソッド
1.音声教育の徹底
英語の学習は音声活動を伴うものでなければなりません。本学園では全学年、全教室での朝の英語音声活動、また授業内での音声活動を積極的に行います。
2.ICTのフル活用
「音声活動の徹底」のために、ICTツールを大いに活用してネイティブの音声を頻繁に使用します。
全教室へのプロジェクターの設置、オンライン英会話の実施など、最新のテクノロジーを使用した英語教育を実践します。また、音声が付属しない教材は原則として採用しません。
また、2020年度より本校オリジナルの英語のオンライン教材である「K-TOP(Kojimachi Take Off Program)」を導入しました。英検をはじめとする民間の英語検定試験対策から、大学入試問題の学習まで出来る教材です。
授業だけではなく、自習においてもICTを活用していくことで、さらなる学力向上を図っていきます。
3.チームティーチング
本学園の英語科教員は研修やデータの共有を通じて指導法をお互いにシェアし、研鑽します。
4.アクティブラーニング
知識伝達型の英語教育は、残念ながら昭和の時代に結果を生むことができませんでした。
本学園では、教師が一方的に話す授業ではなく、ペアワーク・グループワークを通じて、生徒自身の言語活動量を最大限に増やす授業を展開しています。
そのために、以下の内容を実践します。
- 語句リスト、和訳は予め配布する。
- 講義の量は最小限にし、生徒の活動の時間に充てる。
- 教員が話す時間は最小限にする。
5.モチベーションを上げる体験の提供
何よりも大切なものは日々の指導となりますが、それに加えて様々な研修旅行、英語での合唱、校内英語村“i Lounge”の設置などによって、子どもたちに英語への興味をはぐくむチャンスを、たくさん提供します。
“Have fun!”“Keep smilng!”“Be Active!”“Be creative!”“Help each other!”
この「Five Rule」のもと、授業や音声活動では、短いフレーズや文章、また歌を用い、日々大きな声で繰り返しトレーニングすることで自然に話すことができるようになり、英語をアウトプットすることへのハードルが低くなります。
その積み重ねが実用性の高い英語力を高め、英語脳を鍛えることにつながります。何より、英語で話す・発信することが楽しくなる、そんな時間を授業では提供します。
「朝の英語音声活動」
「朝の音声活動」とは、8時30分から10分間おこなっている活動です。
教科書の本文や英単語など、授業で学習したことを音声活動で復習しています。また、英語の歌やチャンツを使用することで、自然な英語の発音やリズムを身につける活動としています。
何度も同じ英文に触れることで記憶に定着するうえ、英語をアウトプットする反射神経がどんどん高まります。
「朝の音声活動」で身につける目標は次の3つです。
- 意味を理解しながらスラスラ音読できるようになる。
- ネイティブの音声を聞いて、100%スラスラわかるようになる。
- 短文を暗唱して、その意味を充分理解しながら言えるようになる。そのトレーニングの積み重ねによって、即座に英語で伝え合う能力が身につく。
安河内先生メソッドの「音読」を採り入れた「朝の音声活動」は日本で初めての取り組みとなります。
定期試験について
授業内容が活動型になっても、授業の成果を測る定期試験が今まで通りですと意味がありません。
本校では、全学年において、定期試験は英検出題形式に合わせた、4技能を均等に測定するKEPT(Kojimachi English Proficiency Test)に統一され、指導と評価の一体化を図っています。
- 既習事項を定期試験では一定量出題しています。年間を通じて、教科書を何回も学習することによって、自然に英語が身につく仕組みになっています。
- 定期試験は筆記になりますので、スピーキングの25点は授業中の活動を評価します。生徒は「スピーキングパスポート」を持参しており、積極的な発言をすることで、スタンプがたまっていきます。スタンプは25ポイントで「1ポイント=試験の1点」となります。
麴町学園の英語教育
麴町学園で行われている英語教育の具体的事例をご紹介いたします。