華道・茶道
女性としての豊かな教養を育む
女性としての所作や豊かな教養を身につける機会として、授業において全員が華道・茶道を学びます。中1から中2の前期までの1年半にわたって華道(草月流)を、中2の後期から中3までは茶道(裏千家)を、それぞれ講師を招いて指導を受けます。最終的には免状の取得も可能です。
さらに、放課後に課外講座としても、華道・茶道・ピアノ・琴(山田流)をうけることができます。
また豊かな教養を育む機会として、各学年での芸術鑑賞会など、多彩な行事を設けています。
道徳教育
学校というのは、学力を身につけるだけの場ではありません。友だちや先生など、さまざまな人と交流する中で、多様な個性と触れ合い、刺激を受けながら、自分自身を鍛え、磨く場でもあるのです。自分と同じ意見・考えを持つ仲間だけでまとまるのではなく、見方・考え方の異なる他者の存在を知り、認め合うことによって、そこから世界が拡がり、自分自身をさらに大きく成長させるきっかけになっています。
麴町学園では、道徳の時間をはじめ、各教科の指導や、学級活動・生徒会活動・クラブ活動といった特別活動などの多様な機会を通じて、多角的な道徳教育を行っています。
麴町スピリット(学園独自の道徳のテキスト)
麴町学園で作成している独自の道徳のテキストです。
学園校歌に謳(うた)われている歌詞の中から、授業ごとに毎回言葉を引用し、道徳テーマを設定したテキストを作成しました。テーマの言葉に込められた道徳的な意味合いを考えながら、自分自身と自らの道徳心を見つめ直します。
麴町スピリット(抜粋)
学年 | 学期 | テーマ | 項目 | ねらい(中学校学習指導要領解説「道徳編」) |
---|---|---|---|---|
中1 | 1学期 | 磨かずば 玉も何せむ |
切磋琢磨・ 努力 |
友情の尊さを理解して心から信頼できる友達をもち、お互いに励まし合い、高め合う。 |
より高い目標を目指し、希望と勇気を持って着実にやり抜く強い意志を持つ。 | ||||
2学期 | まことの教えを いしづえに |
真実・正義 | 正義を重んじ、だれに対しても構成、公平にし、差別や偏見のない社会の実現に努める。 | |
向学・向上 | 自然を愛護し、美しいものに感動する豊かな心を持ち、人間の力を超えたものに対する畏敬の念を深める。 | |||
公徳心及び社会連帯の自覚を高め、よりよい社会の実現に努める。 | ||||
~ | ||||
人とぞならん いそしみて |
心理を愛し、真実を求め、理想の実現を目指して自己の人生を切り拓いていく。 |
芸術鑑賞会
※新型コロナウイルス感染症の影響で、現在は中止している内容があります。
音楽鑑賞教室
毎年春に、池袋にある「東京芸術劇場」に行き、全校生徒で本格的なクラシック音楽などを鑑賞します。時には、吹奏楽部やコーラス部との合同演奏や、観客参加型の演奏などもあり、演奏者と一体となって観客である生徒が鑑賞できるよう、各所に工夫をちりばめたプログラムを用意しています。
例:「パイプオルガンによるバロックの響きとテクニックで披露する打楽器の世界」・「流麗なるウィンド・アンサンブルの響き」・オペラ「椿姫」・「創立百十周年記念音楽鑑賞会」
芸術鑑賞教室
各学年で行う芸術鑑賞の場もあります。各学年で趣向を凝らし、多彩な内容で鑑賞会を行います。
そして、麴町学園からの徒歩圏内に、日本の伝統芸能を上演する本拠地の一つである「国立劇場」があります。高1では、文楽鑑賞教室に参加します。文楽鑑賞教室は、文楽に初めて接する人にもわかりやすく解説がされるので、全く文楽を見たことのない生徒たちも文楽に関する知識を深められます。また、人形がまるで人間のように動くことに好奇心を刺激され、感性が豊かになります。
文楽から派生して確立した歌舞伎は、現在も強い人気を博しています。高1で文楽を学んだ後は、高2で歌舞伎を鑑賞します。こちらも国立劇場に行き、歌舞伎鑑賞教室に参加します。前年で学んだ知識を活かし、文楽よりもさらに親しみのある歌舞伎を鑑賞します。文楽鑑賞教室と同様に、演目に先立ってわかりやすい解説が行われ、その後『神霊矢口渡』『華果西遊記』『鳴神』といった定番作品が上演されます。
芸術鑑賞教室の内容
- 中1・中2:幅広い内容
- 中3:劇団四季
- 高1:文楽
- 高2:歌舞伎
講演会
社会で活躍する女性の生き方を知る
社会で活躍する女性の生き方を知る
講師の先生を外部からお招きし、講演内容も多感な時期を送っている生徒たちの心に訴えるものを選定しています。講演会は、全校生徒が大築アリーナで約1時間ほどの講演会を聴きます。この講演会を通じて、心身ともに成長期にある生徒たちが、将来社会進出を果たしたときに洗練された女性として活躍できるよう、願っています。
講演者例
- アイルランド大使館駐日大使アン・バリントン閣下
- 宇宙飛行士 山崎直子氏
- 元シンクロナイズドスイミング日本代表選手・オリンピック銀メダリスト 武田美保氏
- 『世界がもし100人の村だったら』著者池田香代子 氏
- 昭和女子大学学長・『女性の品格』著者坂東眞理子 氏
6年間の学園生活を送る中でさまざまなジャンルの講演を聴き、生徒たちの持つ限りない可能性に応えていくことができるよう、毎年のテーマ選びにもバリエーションを持たせ、講演内容にも趣向を凝らしています。