多様な教育プログラムで知的基盤を作り、実体験を積み重ねて、自らの人生を生き抜く力を育てます
教育目標に「聡明・端正」を掲げる本校は、今年、創立120周年を迎えます。脈々と受け継がれる精神はそのままに、生徒たちが踏み出す次代を見つめながら一つひとつの教育実践を精査・統合し、アップデートし続けていこうという思いを強くしています。
建学の精神にある「聡明」は理性を表しますが、「端正」とは人としての品格ともいうべきものです。どちらも生涯をかけて培っていくものですが、 この二つを持ち合わせることができれば、独善に陥らず、 公平な眼差しで物事を見ることができるようになるでしょう。 これは学びにおいても、生き方においても重要なことです。生徒たちには、失敗し道に迷いながらも、聡明で端正な人になってほしいと願っています。
私たち教員の仕事は、目の前に高い壁があった時、壁の上から手を伸ばして生徒を引き上げるのではなく、 壁の下で自らが踏み台となり、 生徒が自分の力でその壁を乗り越えられるように導いていくことだと思っています。
生徒たちが大学に進み社会に出ていく時には、持てる能力を理系・文系という型にはめるのではなく、新たな分野融合を目指さなくてはなりません。何を専門にするにしても、分析力・統合力や感性は必要です。だからこそ、中高時代には食わず嫌いをせずにさまざまな体験を重ね、広く目を開いていくことが大事なのです。
本校が実践する「Active English」や「Active Science」、また「探究」や「グローバルプログラム」などを通じて総合的な知的基盤を作るとともに、多様な体験の機会をできる限り設けることにも力を尽くしていきたいと思っています。
麴町学園女子中学校高等学校 校長 大久保靖
校長経歴
- 1958年東京都生まれ
- 青山学院大学大学院修了(専攻:中国古代史)
- 1983年~2024年 東京電機大学中学校・高等学校勤務 教科:社会・地歴(世界史)
- 2016年4月~2021年3月 同校校長